奈良県立医科大学 水泳部 BLOG

奈良県立医科大学 水泳部の生態を公開中☆ 真剣な部活のシーンから、和気あいあいとした部内イベントまで、様々な水泳部の一面をご覧ください☆

 引き続き阪井です。今回から具体的に競泳の技術的な話に入っていきます。

 とりあえず速く泳ぐために必要なのは正しいフォーム、持久力、瞬発力、筋力、ペース配分など多岐にわたるわけですが、最初に重視すべきは正しいフォームの習得であります。

 一般にフォームというと近年流行りのI字ストロークや二軸クロールといったストロークの方法や、キックの打ち方に目が行く人が多いと思います。しかしそういった技術の土台となる重要な項目に姿勢(ストリームライン)があります。これが崩れていると正しいストロークうんぬんの前に体が沈み、生きるために泳ぐハメになります。

 基本的に人は泳ぐとき皆斜め後ろ下に水をかいています。これは前に進むために後ろに、浮くために下に水をかく必要があるためにそのベクトルの合計として斜め後ろ下になるわけですが、姿勢が悪く体が沈んでいる人は浮こうとしてこの下向きの成分を大きくする傾向にあり、そうなると一度にかける水の量は大体決まっていますから後ろ向きの成分は減少せざるを得ず、これが前に進まない大きな要因となります。

 すなわち手足を使わずとも浮くことが出来れば、その分のエネルギーを進む方に回せるということです。

 ということで手足を使わずに出来るだけ体を浮かせる技術が重要になるわけですが、これが伏し浮きと呼ばれる技術で、手足を前後に伸ばした状態で水面に浮くというシンプルなものです。しかし実際にやってみればわかるのですが大変難しく、僕もかなり苦手だったりします。
 壁を蹴ってこの伏し浮きを行う蹴伸びという練習がありますが、これで12.5m行けるようになれば医学部レベルでは結構すごいと思います。

 さて、この伏し浮きがなぜ難しいのかということですが、これは人間の重心(重力が働く中心)と、浮心(浮力が働く中心)のズレにあります。体を水平にしたとき人間の体の重心は臍から5cmくらい下の丹田と呼ばれる場所にあるというのが一般的ですが、浮心は当然空気の入っている肺の辺りにあると考えられます。このズレにより体が水平の状態では下半身が沈む方向に体が回転しつつ体が沈んでいくことになります。

 この回転を防ぐために重要なのは重心の取り方です。浮心の位置を変えることは難しいですが、重心は体を前に傾ければ頭側に寄せられます。これによって重心と浮心が一致すれば理論上は沈まないということになります。ということで足が沈んで仕方がない人は体を前に傾けて肺が足先に比べて下に来るようなイメージで練習してみてください。
 ただ頭を突っ込むと水の抵抗が大きくなるので、肺が横から見て少し沈んだ最下点にあり、頭、腰、足先は水面近くにあるイメージを持つのが大切です。

http://swimnet.jp/movie/detail.php?embedCode=oxM2p5MTopSucsD4FZdclgBHBMxIXPQz

 この動画のようなストリームラインが取れるようになれば水面を滑るように楽に泳げるようになるでしょう。また勘違いしてはいけないのはあくまで軽く沈めるのは胸で腹ではありません。腹筋はしっかりと力を入れて水面近くに保持するようにしましょう。腹を沈めて綺麗な弧を描きながらもがいている人をよく見るので、特にバテてきたときは注意してください。

 体力的には楽に速くなれるこの伏し浮き、蹴伸び練習は奈良医大水泳部のニーズに合っていると思うので是非自主練等で極めてみてください。

 西医体まで2か月ということで練習も最も頑張らなくてはいけない時期に来ています!
 月曜日からまた頑張っていきましょう!

 あとブログで書いて欲しいテーマがあれば言ってね!
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